焼き鳥屋開業する為の修行期間は1か月で問題なし?

焼き鳥屋の開業を考えているが実際にどうすればいいのか?

焼き鳥屋で開業したいと思ったらまずは焼き鳥屋で働くべきとお伝えしましたが期間はどれくらい働けばいいのか?

串打ち3年、焼き一生という言葉があるのでまずは最低3年働けばいいのか?

と思いますが、正直1か月の修行でも開業する事は可能です。

勘違いしてほしくないのですが1か月で十分という事ではないです。

単価が高いお店程、修業期間が長めになると思っていただけたらと思います。

 

その理由に例えば1本500円の高級焼き鳥屋に食べに行くと決めた時、10年修行した人と1年修行した人。もしくは開業して1年目のお店と開業10年経っているお店。

恐らく単価が高いのでしたら修行した期間が長い方が信用出来る、行ってみたいと感じるはずです。

今回も修行期間や開業するまでにやるべき事についてもう少し掘り下げてお伝えしていきます。

独立するまでの修行期間

以前に開業するにあたってはお店のコンセプトを決める必要があるとお伝えしましたが、単価の高いお店を開業する場合と単価が低いお店では修行期間が大きく異なります。

ちなみに私自身、焼き鳥屋開業する時の修行、学んでいる期間は約半年です。

半年といっても焼き鳥屋以外でも飲食業で働いた期間を合わせると約2年です。

焼き鳥屋で働いた日数ではなく時間で換算すると約1,200時間です。

さらにその1,200時間を集中して真剣に学んだ人とダラダラと適当に給料さえもらえればいいという考え方では大きく差が出ます。

なので実際は働いた期間、時間ではなく内容、どれだけ学べたか経験出来たかが重要になります。

実際に私が開業した焼き鳥屋は1本100円前後の焼き鳥を提供していたので正直1か月学んだだけでも十分だと思っています。

 

ちなみにある焼き鳥チェーン店のフランチャイズ研修期間は1か月でした。

今でもそのお店は営業して繁盛しています。値段も焼き鳥1本150円前後のお店です。

私自身、そのフランチャイズに加盟していたお店で半年間、月間200時間×6か月働いて串打ちから焼きまで教わりました。

 

話戻りまして私自身、高単価の焼き鳥屋で働いた事がないのでその辺りは何とも言えませんが、1本150円前後のお店でしたらフランチャイズ研修期間1か月で独立出来るお店があるという事でやる気があれば短期間で学んで開業して稼ぐ事が可能です。

さずがに焼き鳥屋を開業したいと思って、串打ちや焼きを学ばずに開業する人はいないと思いますが、期間を決めて以前の記事でもお伝えしましたが掛け持ちで働き独立する事も可能です。

よくあるのが、人気店の焼き鳥屋ほど、そのお店で働く事が出来ても、串打ちはもちろん、焼きなんてまずやらせてくれません。

それで何年も我慢して働き続けるより、その人気店で働きながらも他のお店で焼きを学んだり、実際焼いてみると焼き場の気持ちが分かり、人気店で働いている時には焼き方を実際の目で見て焼き方を目に焼き付ける。

そして他の掛け持ちしているお店、例えばチェーン店はすぐに焼かしてくれるのでその焼き方を思い出して実際に焼いてみる。そして焼きたてを食べる。

 

今だから言えますがお店によって客席から焼き場が見えないという事で焼き鳥5本のオーダーが入っても6本焼いて1本勝手に食べてどうしたら美味しく焼けるのか研究していました。

もちろん今の時代、そんなことを勝手にやって見つかれば即クビなので真似しないでください。

今までの内容を含めて話をまとめますと、焼き鳥屋を開業したいと思ったら、まず焼き鳥屋で働く。働く前に開業する時の単価やコンセプトが決まっている場合はそのコンセプト通りに学べるお店で働く。

特に決まってない場合はとりあえず焼き鳥屋で働く。

そこで自分にはどんなお店が合うか働きながら少しずつ方針を確立していく。

そこで資金を貯めながら納得がいくまで学び続ける。そして独立という感じです。

串打ちするメリット

よく冷凍の串に刺さっている肉を仕入れて焼き鳥屋を開業すれば串打ちする時間を省けて良いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、串に刺さっている焼き鳥は仕入れ値段が高いから割りに合わない事が多いです。

もちろん仕入れ値段が安い、1本20円で串に刺さっている冷凍で解凍して焼くだけの焼き鳥もありますが、味が美味しくなかったりもします。

今の時代、もしかしたら串に打ってある状態で安くしかも美味しい物があるかもしればせんが、もしそういった商品を見つける事が出来れば活用すべきです。

冷凍や串に刺さっている物は美味しくないという事ではなく、値段の割りに高くなっている事がほとんどです。

 

例えば冷凍で串に刺さっている地鶏の焼き鳥がありますが1本仕入れるのに200円以上する物もあります。

それを自分で地鶏を仕入れて串打ちすれば100円位になるから串打ちした方がよい。

なので焼き鳥屋を開業するにあたっては必ず1本1本、気持ちを込めて串打ちをして原価を抑えて美味しい焼き鳥を提供する事をお勧めします。

100本打つのに物によりますが1時間も掛かりません。

 

先ほどの話に戻りますが、串打ちされていて美味しくて自分が串打ちすると同じ位の値段に収まるのでしたら串打ちする必要はありません。

その空いた時間を他やるべき事に時間を使う。

ちなみに串打ち3年と言われていても、その日に打った数が重要ですし、串打ちもやればやるほど早く打てるようになります。

なのでたった1か月間も営業前に真剣に串打ちして、営業時間は美味しく焼くためにはどうすればいいか考えれば上手になります。

その為にも串打ちや焼きが沢山出来る繁盛しているお店で働くべきです。

焼き鳥を美味しく焼く基本的な事

最後、焼き鳥を美味しく焼く方法について簡単ですがお伝えしていきます。

鶏肉で一番安いと言われている冷凍ブラジル産鶏肉、ブロイラーでも解凍してその日に串打ちして焼く前に常温に戻して塩、味の素、胡椒、を適量振ればそこそこ美味しくなります。

もちろん地鶏に比べたら味が落ちますが、先ほどお伝えした事が基本だと思っていただけたらと思います。

 

以前の記事でもお伝えしますが、1串30g前後で1本約10円前後の原価で提供することが可能です。

よって1本80円で売れば原価約12%前後で飲食店の原価率30%を大きく下回り利益を出しやすいと判断出来ます。

逆に美味しくなくなってしまう方法についても簡単にお伝えしますが、解凍した後の冷蔵庫保存でも長時間経った鶏肉で串打ちしたり、その日串打ちしたはいいが、売れずに次の日やさらに翌日に持ち越して焼いて提供する。冷蔵庫の温度も非常に重要です。

あまり気にしていない人が多いですが、0度を一定にして保存した場合と4度位で何度も冷蔵庫を開け閉めして温度が変化する場合では1日だけでも大きく差が出ます。

 

そして串打ちする時に1口サイズにカットするので劣化スピードが加速して、さらに串に打つという事で更なる劣化を加速する事になるため、その日串打ちした肉はその日に提供が美味しくするコツです。

焼く時に精製塩の安い塩だけ振って焼くだけでは美味しいと思ってもらえる人が少ないです。これは焼き鳥焼くのが上手な人でも素材が悪ければ美味しく焼く事は不可能です。

今までいろいろなお店で焼き鳥を食べましたが、必ずという程、塩の他に胡椒はもちろんうま味成分(化学調味料)を使っています。

焼き鳥で働いた事がある方は当たり前の内容ですが、開業を考えている方がいましたら是非参考にしていただけたらと思います。

以上今回は前回に引き続き焼き鳥屋の開業方法についてお伝えしました。

まとめ

串打ち3年、焼き一生はあくまでも目安。やる気が無い状態で串打ちや焼きを学んでも上達出来ない。逆に1か月でも真剣に取り組めばすぐに上達する事が可能。

お店の単価やコンセプトによって修行期間が変わる。

串打ちするメリット、安く美味しく出来るがデメリットとして串打ちの時間が掛かる。

常に俯瞰して費用対効果が高い戦略を考え行う。

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