居酒屋経営の集客はすぐ成果が出ない方が成功出来る理由

居酒屋経営で努力が必要と分かったが、どれくらい続けていれば成果が出てくるか知りたい。

知ることが出来ればその期間だけ頑張れるからモチベーション上げて出来そう。

 

今回は努力した成果はすぐに出ない方が良いという事でお伝えしていきます。

居酒屋経営をメインにした飲食店を約12年間経営をした私の経験だと、努力して約3か月から半年後位に徐々に成果が出てくるという感じです。

よくすぐに売上を上げる方法を知りたいという質問を頂くのですが、正直すぐに売上を上げる方法はほとんどありません。

全く無いわけではないですが、急に売上を上げる事が出来てもお店のオペレーション、お客様の満足度を高めた状態でお店を回したり管理するのが出来ないはずです。

 

例えば1日平均5万円の売上があるお店で1日10万円売る事は実際に出来ますか?

飲食業界以外だと可能な事が多いと思いますが、飲食業の場合はその日の仕入や働く人員が決まっているので1日平均5万円を売るお店の体制で倍の10万円売る事はかなり厳しいです。

もし何とか倍の10万円売れたとしても、いつもの丁寧な接客が出来なかったり、料理を急いで作るから仕上がりの質が落ちてしまう。

よってその時に来てくれたお客様の満足度が下がってしまい、リピーターに繋がる事がほとんどないです。

 

なので急に売上を上げたい気持ちも分かりますが、居酒屋を含めた飲食業の経営では徐々に売上を伸ばしていく事が王道、よって3か月から半年かけて徐々に売上が上がるのが理想だと思ってください。

私たち、飲食店を経営している側としても急激な売上UPで人を育てる事も出来ないですし、徐々に上がっていく方が経営しやすいはずです。

今までお伝えした事と重なる事もあるかと思いますが、今回は徐々に売上を上げていく方法、理由についてもう少し細かくお伝えしてきます。

接客態度を日々向上

飲食業を繁盛させる為にはサービスの質を高める必要があるということは誰でも知っています。

サービスの質で最も大事な事は接客態度です。

なぜ今回は最も大事という理由に私たち、飲食店で食事をしたり居酒屋で飲んでいる時にまたこのお店に行きたいと思ったり次は行きたくないと思う場面を思い出してほしいのですが、店員さんの接客態度が大きく影響しているはずです。

 

私自身もいろんなお店に食べに行ったり飲みに行ったりしますが、ダルそうに働いていたり、感じが悪い接客だった。

他には追加注文した時に凄く面倒くさいオーラ全開で対応される事があります。

実際にそういった事を経験された方もいると思います。

 

おそらくそういう接客態度で対応させるとほとんどの人が追加注文したいと思わないですし違うお店に行こうと思ったり、もう2度と行こうと思わないはずです。

なぜならそういったお店に行かなくても他に良いお店があるから。より良いお店に行きたいと思う人がほとんどだからです。

 

私も飲食店経営しはじめた時はそんな接客態度なんてあまり求めてない、最低限の接客で十分。

美味しい料理さえ出していれば問題ないと思っていました。

しかし今は美味しいのが当たり前で、その他にお店の雰囲気や接客態度が良くないと経営し続ける事は難しいと感じています。

飲食業界も日々向上し続けている。より良いお店が出てきて、その中の競争で良いお店が生き残る。

ちょっと極端ですが実際に今残っている飲食店はその競争で生き残ったお店、よって良いお店しか残っていないという事です。

 

なので先ほどもお伝えした通り、料理は美味しいのは当たり前という事で日々接客態度を向上させる、差別化する必要があります。

どの業界でも同じですが日々改善している会社だけが生き残っていける世の中です。

なのでもちろん飲食店も当てはまります。なので経営し続けたいと思っているのでしたら日々改善、向上、成長が必須とまずは理解しましょう。

接客態度の改善は1円も経費が掛からない

料理の質やお店の内装を良くする為には少なからず経費が掛かると思います。

例えば、質の良い食材を仕入れる為の金額が上がったり、その食材が万が一売れずにロスをしてしまっては食材金額の損失が発生します。

せっかく時間を掛けて仕込みをしたが売れずに今日の営業が終わってしまう事もあります。

 

そういった経験をされた事がある人も多いと思いますが、その時は食材ロス以上にメンタルがやられると思います。

しかし接客態度を改める事については一切ロスは発生しないですし、先ほどお伝えした通り、1円も経費が掛かりません。

他には内装を良くする為に業者にお願いするのでしたら少なからず何十万単位で経費が発生します。

 

でも接客態度はどうでしょうか?

愛想よく対応したり、元気よく挨拶をしたり、お客様が楽しんでもらえる言葉を掛けてあげたりちょっと気が利く事を伝える。

重要な事なので何度もお伝えしますが、接客態度の改善は1円も原価が掛からないですし、お客様の満足度が高まり、またお店に来たいと思ってリピーターになってくれる。

他にはそのお客様の口コミでそのお客様の友達、知人に情報を発信する。

それを聞いたり見た方が来店してくれるという感じです。

 

なので私たち飲食店で働いている側としては来てくれたお客様には出来る範囲で最高の接客態度で接する。

お店のコンセプトや単価によって変わってきますが、お店スタッフ1人に対して10人位のお客様を対応するお店が一般的だと思います。

1人で10人、全てのお客様に満足、最高の接客をするなんて不可能だと思います。

それでも今自分に出来る事を考えて、その場の状況を確認しながら行う。

そして営業後には今日一日の反省して改善、次に活かしてよりよい接客を行うのです。

 

今お伝えした事は、考えたり、実際に行う事は大変だと思いますが、原価1円も掛かりませんし、そして何よりもお客様が喜んで帰ってもらう達成感。やりがいに繋がります。

それがリピーターに繋がり、売上が3か月から半年には徐々に上がっていきます。

そうは言っても毎日が忙しいし料理の仕込みでへとへとになってそんな余裕なんてないと思った方は次にお伝えする作り笑顔で接客すると心がけて下さい。

作り笑顔はお客様の笑顔の為

作り笑顔なんて意味がない、疲れるだけだと私も以前は思っていました。

飲食店を経営して10年目位に気づいた事ですが私自身、ようやく作り笑顔が重要と理解する事が出来ました。

10年間、全力で経営し続けてようやく気づいた、よって理解してもらえる人が少ないと思いますが、これを理解してもらえたら、個人飲食店ではまず成功出来ると思う強力な方法だと私は思っています。

 

ちなみに作り笑顔でなくても普段から笑顔でいれる方は笑顔を意識しなくても無意識で出来ているので、そのままで問題ありません。

ちょっと極端ですがそういう方はもう成功しているはずです。

 

話戻りまして私たち、初対面で人と会う方で笑顔ではない場合はどうしてもその人と仲良くなりたいと思えなくなる。

無意識でそう思ってしまうのが私たち人間です。逆に初対面で仲良くなりたくないと思った場合は逆に作り不愛想が有効です。

よく聞くのが無理して作り笑顔にしてしまっては心が消耗してしまうという意見があるかと思いますが、実際に職場や日々合う人の前でずっと作り笑顔を作り続けるのは辛いと思います。

しかし私たち飲食店で働く場合は初対面で会うお客様がほとんどですし、また次に会う、定期的に会う事が職場や家族に比べ少ない。

 

飲食店で働く場合はあきらかに初対面の頻度が高いのです。

なのでまずは接客中だけ作り笑顔で働くと決めて、それが習慣になって意識しなくても笑顔でいれるようにすればいいのです。

ちょっと極端ですが、笑顔ではない、感じの悪いスタッフが全くいない接客業のお店や施設があります。

それはスターバックスとディズニーランドです。

 

笑顔ではない人を見たことがありますか?おそらくみんな笑顔で働いています。

しかし、実際スタバやディズニーで働いている人たちは私たちと同じく、例えばあまり体調が良くない時や、労働時間長くて疲れ切っている事や、働く日の前日に嫌な事があって今日は働きたくない、でも出勤しないといけない。そして出勤したら笑顔で愛想よく働いている。

これはもう極論、作り笑顔としか考えられないと思います。

スタバやディズニーで働いている人が作り笑顔なんて夢の無い事を言うなと思いますが、実際にスタバやディズニーが業績を伸ばし続けているのが事実です。

なので私たちも業績、お店の売上を伸ばし続けていきたいと思っているのでしたら見習うべきです。

 

そしてサービスに誇りをもって働いている方しか理解しずらいと思いますが、最高の接客をしてお客様に喜んでいただけると今まで、嫌だった事は忘れていられる、働いた後に最高の達成感を味わう事が可能です。

笑顔といっても不気味にニコニコするのではなく、軽く微笑むだけでも笑顔になります。

ちょっと言葉で表現するのは難しいのですが、魅力的な人や感じの良い店員さんは見た瞬間の感じ雰囲気やオーラで感じると思います。

それと同じで魅力的に感じる人になる為のまずは作り笑顔です。

 

そこから自然な笑顔を意識しなくても作れるようになれば、心が消耗する事はなくなります。

話戻りますと、私たちお店で働く時はまずは作り笑顔。

しかし最初は作り笑顔だから心が消耗する事がある。

それでもお客様は感じが良いと思ってくれて満足して、リピートしてくれたりして売上UP。

 

その日の気分によって余裕がない、心が消耗しているのだったら作り笑顔までいかなくても不愛想にならないようには意識する。

そこで余裕が出ればお客様の為に作り笑顔。

その作り笑顔が当たり前になれば、作り笑顔から自然な笑顔になって普段の私生活でも笑顔で居続ける事が当たり前になってくる。

これが最初にお伝えした接客態度を日々改善、向上に当てはまります。

 

これは実際に行ってみたいとどうしても分かりずらいと思いますが、私たちの接客態度でお客様の反応が大きく変わります。

お店の居心地がよいからついついお酒が進んでしまうや、いろいろなお店がある中で飲むのだったらこのお店で飲みたいなど。

いきなり接客態度を変えると働いているスタッフはもちろん、お客様も”どうかしたのか?”と思われたり不気味だと言われたりしますが、それが当たり前になれば何も言われなくなります。

 

なのであからさまに作り笑顔という事ではなく、徐々に笑顔を作っていく、将来的に自然な笑顔を自然に出来ているという所まで到達出来ればお店で働いている時のお客様の反応だけではなく、私生活でも良い方向にシフトしていきます。

そしてお店の売上も必ず徐々に上がっていきます。

今回の内容は習慣に出来る、無意識に出来るようになれば相当効果がある方法なので是非実践していただけたらと思います。

効果はお店の規模や今のお店の状況によって変わりますが、3か月後から半年には売上が必ず伸びていきます。

以上今回は話が逸れる事もありましたが、努力した成果は3か月後から半年後に出るという事でお伝えしました。

まとめ

急激に売上を上げる事が出来ても、お客様の満足度が下がり、長期的にはマイナスになる事がある。

売上は徐々に上げていく戦略を取った方が、働く私たちもブレが少なくなる。

料理の質は新しい食材を仕入れる必要があったり新たに仕込み量が増えるが、接客態度は思った瞬間にしかも原価1円も掛けずに行う事が出来る。

作り笑顔は来てくれたお客様の為の笑顔、スタバやディズニーを見習うべき。

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