近所にうちのお店に似たお店が出来た。
そのせいで売上ダウン。
あのお店のせいでこっちは商売上がったり。
飲食店経営しているとそういう事は日常茶飯事。
今回はお客様は常に他の飲食店に浮気するという事でお伝えしていきます。
話変わりますが、男女共に生涯の浮気する確率は約50%という論文が出ています。
人間もかなりの確率で浮気をするという事なので、私たち居酒屋や飲食店を経営していて常連さんが他のお店に浮気して売上ダウンというのは日常茶飯事です。
逆もしかり今まで他のお店に通っていたお客様がうちのお店の常連さんになってくれる事もあります。
この動きが大きくなるタイミングが近所に新しいお店が出来た時です。
特にコンセプトやターゲットが近い場合だと1か月の売上が20%ダウン。
実際私が居酒屋経営している時がそうでした。
飲食店経営している人なら分かると思いますが売上20%ダウンは死活問題です。
では実際にどうやって乗り越えたか?その考えも含めてもう少し細かくお伝えしていきます。
目次
あのお店が出来たから売上が下がった
まずは人や環境のせいにする思考は止めましょう。
”あのお店が出来たから売上が下がった!!”
この発想は良くないです。
私も以前はそうでしたので気持ちは非常によく分かります。
しかし、断言します。
飲食店経営しているといつかは必ずそういったお店が近所に出来ます。
つまりそういうお店が出来ても大丈夫、対応できるように考えておく必要があります。
お客様は誰のものでもないです。お客様はより良いお店に行くのです。
私たちもそうです。
私たちが飲食店を選択する時により良いお店を選ぶはずです。
あのお店美味しくなかったし、店員さんの感じが悪い、もう1度行ってあげようとは思いません。
話戻りまして、”お客様を取られた”と考えてしまうと”私は悪くない、相手が悪い”と考えます。
人や環境のせいにしてはいつまでたっても成長できません。
もし人や環境のせいにして売上がどんどん上がっていくのでしたら人や環境のせいにすべきです。
なので”お客様を取られた”と考えるのではなく、”お客様に合ったサービスが提供できなかった。だから他店舗に行ってしまった”と考えるべきです。
先ほどお伝えした男女の関係も同じで、例えば自分の彼女だとしても、何も努力をしなく魅力的でない場合は他の男性を選んでしまいます。
私もなぜ俺を選ばず他の男を選んだと思った時期がありました。
そう思っていてはいつまでたってもモテる事はありません。
他の男性を選んだ女性が悪いのではなく、その女性が選んだ男性の方が魅力的だったからです。
彼女もお客さんも、”私のもの!!”と思った瞬間に私たちは努力をやめてしまいます。
そこから衰退が始まります。
彼女もお客さんも、誰のものでもないです。
いつ、どこで魅力的な人が現れてその人を選んでしまうと同じく、飲食店でもお客様がより良いお店を選んでいます。
なので常連さんが毎日来てくれる事を当たり前と思わず、来てくれる事に感謝をしたり常に何が喜んでもらえる事を考えて行う必要があります。
なのでまずは”あのお店が出来たから売上が下がった”と人や環境のせいにするのは止めましょう。
お客様を大切にする
お客様を大切にするなんて当たり前と思ったと思いますが、実際はどうでしょうか?
先ほどお伝えした常連のお客様にはお店に来てくれて当たり前という考えになっていませんか?
私のお店でもほぼ毎日来てくれるお客様がいますが、私が出来る範囲で大切に接しています。
例えば”今日もありがとうございます”と伝えたり季節の変わり目では一言”今日は暑いですね”と伝える。
そのちょっとした一言を自然に伝えるだけでいいのです。
その自然に伝えるというのがポイントです。
特に伝える言葉がないという事でしたら無理して言う必要はないです。
でも毎日や週に1回でも通ってくれるお客様には何かしらこちらが興味をもったり会話してみたいと思うのが一般的だと思うのでちょっとした雑談でもしてみましょう。
お会計時に一言話すだけで全然お客様の反応が変わってきます。
お客様がお店来てよかったなと感じてもらえる言葉。
なのでちょっとお客様が元気がないと感じたら、”今日は何かありましたか?”と尋ねてみる。
もちろん言葉は選んでください。
人によって感じ方や捉え方が違いますし、この人に言われると嬉しいや、イラっとする事もあります。
私自身、飲食店を経営して12年目ですが今でもお客様が喜んでもらえる為にはどうすればいいかと常日頃考えて試行錯誤行っています。
接客業の楽しい所は人それぞれ言われて嬉しい事や喜んでくれる事が違います。
人によって正解が変わってくるという臨機応変を求められる難易度の高いやりがいのある仕事です。
ではどういった事を行えばいいかは詳しく説明すると長くなるので割愛しますが基本はお客様を大切にするという事です。
大切にしている人に掛ける言葉はどういった事か考え、会話をするのです。
そしてお客様を大切にしていれば近所に新たなお店が出来てもそのお店に行く事はあまりない。
私たち人間には情があるからです。
もちろん最初は興味本位で行くというお客様もいます。
そこで新しく出来たお店と比べてサービス、クオリティ、クレンリネスの総合点数が高いお店を選択します。
もしその新しく出来たお店と今まで通っていたお店が同レベルだったら少なからず今までに通っていたお店に戻ってきます。
よって近所に新しいお店が出来た場合は一時はどうしても売上が下がる可能性がありますが、お客様を大切にしていればまたお客様は戻ってくる。
それでも先ほどお伝えしたサービス、クオリティ、クレンリネスの総合点数が高いお店を選択をします。
実際にどんなに頑張ってもお客様が離れる事はあります。
その時は先ほどお伝えしたお客様に合ったサービスを提供できなかったと改善、日々努力すべきです。
なのでお客様を大切にしながら次に努力すべき所は料理のクオリティを高める努力をしましょう。
料理で差をつける
私たち、飲食店を選ぶ時の基準で美味しいという事が必須、重要と誰でも知っています。
しかし今の時代、どうでしょうか?
コンビニでも冷凍食品でも、レトルト食品でも美味しい。
私たち飲食店で提供する料理とレトルト食品や冷凍食品に差がほとんど無くなりました。
もちろん、飲食店で提供する料理も作る人によって差がでますし、冷凍食品やレトルト食品にも味の差があります。
総合的に判断して味に差が無いという事です。
ではどうやって料理で他のお店と差をつけるかというと、まず1つ目に量です。
量を増やすと利益が出ないと思いますので、以前の記事でもお伝えしましたが、仕入先や食材探しは日々探し続ける必要があります。
意外と安く仕入れる所が見つかったりします。
もちろんお店のコンセプトやターゲットで量を増やす必要が無い場合もあります。
それでもこの値段でこの量という誰が見てもお得と分かる事が重要です。
そしてお得という量でも食べても飽きにくい物。
例えば癖がある料理だと料金を下げて量を調整する。
沢山食べても飽きない料理だと料金を高めで量も増やす。
例をあげるなら高級食材は沢山は食べたいと思わない。もちろん食材にもよります。
高級食材の場合は低価格で食べれるというのもお得と感じさせやすいです。
例えばフォアグラのソテーが高級フレンチだったら2000円位するのに当店だと600円で食べれるなど。
実際にフォアグラは300円位で仕入れる事が可能ですし、600円で提供しても原価50%です。
しかもフォアグラなんてスーパーや近所で売っている物ではないですし、家で調理して食べたい料理ではない。
料理で差をつけるコツはまず他のお店がやってない。もしやっている場合は量やコスパで差をつける。
そして日常のスーパーや近所で売っていない食材を使う。
もし売っている食材だとしても、自分で調理した方が割高になる、お店で食べた方がお得と思わせる量にする。
なのでその食材を安く仕入れるルートを探す必要があります。
先ほどもお伝えしましたが仕入業者や食材は常に勉強して探して下さい。料理で差をつける為に必要です。
もう1つ重要な事をお伝えしますがまた食べたくなる料理にする必要があります。
この世の中には癖になる料理、中毒性がある食べ物が沢山あります。
分かりやすい料理を例をあげるならラーメンです。
しかもラーメンは食べたいと思ったら1人ですぐに食べに行ける業態です。
ラーメン以外でも癖になる食材や料理がありますので是非取り入れて他のお店に浮気されないようなお店に作りにしていただけたらと思います。
今回はお客様は常に他の飲食店に浮気するという事でお伝えしました。
まとめ
近所にお店が出来てお客様が奪われたという人や環境のせいにする考え方をやめる必要がある。
お客様は常に魅力的なお店に浮気をする。
なので浮気されないように日々お客様を大切にする必要がある。
次に美味しい料理で他のお店と差をつける、差別化して一度食べたら癖になる料理を提供すれば他のお店に浮気、逃げられる可能性が下がります。
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