居酒屋経営のメリット5選デメリット8選

調理スタッフは過酷な環境で働く方が多いと思います。

私は特に不器用だったため、入社当時はチーフにビンタされたこともあります。その時は私がチーフの足にうっかり熱々のスープをこぼしてしまったので私が悪いのですが・・・。

ただ、毎日家に帰るのは日が変わってからとかそういった体力的な辛さもたくさんありました。

 

自分で開業すれば、上司に怒鳴られることも無いし、一生懸命働けば利益という形で自分にかえってきます。

でも、開業はいいことばかりなのだろうか。デメリットはどういったものがあるのか。

私は居酒屋を開業しましたので、居酒屋経営目線のメリット・デメリットについて少しお話したいと思います。

居酒屋開業のメリット5選

まず、結論から話ますと、私の場合は居酒屋を開業して本当によかったと思っています。

もちろん辛いことも後ほどご紹介しますが、自分の努力次第で目の前の景色が大きく変わっていくのは充実の一言につきます。

それではメリットのご紹介です。

①お客様と楽しく話しながら働ける

話すことが好きな方には日々の営業は楽しいと感じます。

私は色々不器用で会話するのもそれほどうまくありませんでした。

しかし、日々の営業の中で少しずつ慣れてきて、今では会話するのがとても楽しいです。

 

料理やお酒のオーダーが一気に入ると、調理作業に追われる事にもなりますが、きちんと準備しマニュアルを作っておけばスムーズに提供できます。

お客様からお酒を頂いて一緒に飲めるという楽しみ方もありますが、どうしても飲み過ぎてしまうこともありますので注意が必要です。

美味しい料理を作りお客様の喜ぶ姿を目の前で見れるという働きがいのある業種です。

②休みなど好きに決めれる

日々の売上を取れないと厳しいですが、お客様をつければ営業時間や休む日はいつでも決めれます。

もちろん大きく稼ぎたい場合は休みなしで沢山稼いで一気に稼ぐという方法もあります。

現金商売なので毎日お金が入ってくるのも魅力の一つだと思います。

 

若いうちはそれでもよいですが、私は30を過ぎたあたりから定期的に休みは入れるようになりました(笑)

③飲食業界の市場が大きい

人の3大欲の1つは”食欲”です。

よって必ず必要な物に当てはまる為、急激に市場が下がることはありません。

今後世界の人口も増えていきますし、今後も必要とされている業界です。

④仕事好きには必見、定年がない

居酒屋経営は働く気持ちがあれば一生働けます。

居酒屋で働くことが大好きな人には最高の天職です。

居酒屋で働いてお客様と話し脳を使うためボケを防げる効果も期待できます。

店内を歩く必要がある為、日々の運動になり、そして日々必ず収入があります。

⑤学歴や年齢は関係ない

やる気があれば誰でも出来ることです。

 

企業に就職する場合は中卒ということで書類選考で落とされる。

年齢が高いということで働かしてくれないということがあります。

でも、居酒屋経営にはそういうことはありません。

 

開業するには食品衛生責任者という資格を取るだけ。

1日の講習を受ければその資格を取得できます。

居酒屋経営で私が感じたデメリット8選

①資金が掛る

居酒屋を開業するためにはまずは場所を取得しなければならない。

しかも空中店舗(2階以上や地下)はブランド(優位性)がない場合は圧倒的に不利。

理由はお店の前を通って店内が見えない店舗(空中店舗)に入りたいと思いますか?

今、居酒屋や飲食店を選ぶ時は”安心”を求めている方がほとんどです。

 

店舗前を通って入店したいと思えるお店 = 外から店内が見える、入ってみたいなと思わせるお店 = 1F店舗に限られてしまいます。

つまり空中店舗は圧倒的に不利。

その1F店舗を取得するにはそれなりの資金が必要になってきます。

②誰でも参入できる

学歴や資格が関係なく誰にでも出店出来ることはメリットである反面デメリットにもなります。

居酒屋は資金があれば誰でも参入できる業種です。

これから飲食店ビジネスを始める方は凄く多いのですが、意外と深く考えてないでお店をオープンする方が多いです。

 

コンセプトやターゲット設定、メニューの構成など出店前に考えることはたくさんあるのにそれを怠るのです。

よって3年以内に7割閉店し10年以内に9割閉店する業界になります。

安易な考えで出店すれば、誰でも参入できるというメリットがデメリットになってしまいます。

③居酒屋(飲食業)は辛いと見られてしまっている

居酒屋(飲食業)は、大変、ブラック起業、業界でも底辺と見られることが多いです。(あくまでも一般的な意見です)

私自身、居酒屋経営はストレスなく楽しく稼げる業種だと思っています。

学歴は必要ありませんが、お客様を喜ばせたいという思いはどの業界よりも必要だと思いますし、喜んでいただけたときの楽しさもどの業界よりも上だと思っています。

④居酒屋で働きたいという人があまりいない

居酒屋で社員やアルバイトとして働きたいという人は他の業界と比較して少ないように感じます。

今後事業を拡大させていきたいと思っても人材の確保はなかなか難しいです。

そんな時は、当店で働くメリット(他では味わえない経験)を用意すれば概ね解決できます。

しかし実際は居酒屋は大変と思われていて働きたいという人が少ないのは実情です。

⑤お酒離れ

今の若い人はお酒をあまり飲まないと言われているため、居酒屋経営は不利なのか!?

これは今のところ私は実感できていませんが、一般的に若い人はお酒離れしているようです。

車社会の地方では特に飲酒運転が社会問題にもなったのでそうなのかもしれません。

⑥家飲みやコンビニ飲みなど安く飲む場合には負けてしまう

家飲みやコンビニで飲むと居酒屋で飲むより7割安く飲めます。

(居酒屋は約3割原価、約3割人件費、約1割家賃)

家で飲む場合は後片付けなどのデメリットもありますが、安さと居心地の良さには勝てません。

逆にアットホームな居酒屋をコンセプトにすると今の時代にマッチするのかも??

⑦常日頃、新規参入の居酒屋が出てくるため、魅力的なお店をするために考える必要がある

ちゃんと利益を上げている飲食店は、スピードや安さ、料理の質やサービスの質など日々努力して考えています。

自分が「これでいいや」と立ち止まってしまうと、すぐに時代遅れな店になってしまいます。

昔なつかしの昭和な居酒屋も良いですが、今の流行り遅れないよう日々調査することも大切です。

⑧酔っている人を相手にするため、大きなクレームや問題が発生する可能性がある

私も数回経験があります。

酔っ払ってお店で騒いで、他のお客様とトラブルになりました。

こればかりは居酒屋経営には避けて通れない道です。

あまり逆上させないでなだめる手段が必要ですね。

まとめ

メリットもありますが、デメリットもたくさんあります。

しかし、それはどの業界でも同じことが言え、会社員で働いていても同じことが言えると思います。

最終的には、自分が何をしたいかで決めるのが一番だと思います。

少なくとも私は、どんなに稼げるようになっても、居酒屋経営は辞めませんし、いつまでも店に立ちたいと思っています。

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